リアルタイムAI支援インスリン調整システムによる2型糖尿病患者の血糖コントロール:無作為化臨床試験
カテゴリ:高齢者医療・介護
公開日:2026年2月19日
タイトル:Real-Time AI-Assisted Insulin Titration System for Glucose Control in Patients With Type 2 Diabetes: A Randomized Clinical Trial
雑誌名:JAMA Netw Open. 2025 May 01; 8(5): e258910.
概 要:
この研究は、入院中の2型糖尿病(T2D)患者における血糖コントロールのための人工知能(AI)に基づくインスリン臨床意思決定支援システム(iNCDSS)が、上級医による標準的なインスリン療法と比較して劣らないかを検討しました。多施設単盲検並行無作為化試験で、149人の参加者がiNCDSS群または医師群にランダムに割り当てられ、5日間のインスリン調整が行われました。主要評価項目は、目標血糖範囲(70-180 mg/dL)にいる時間の割合でした。
方 法:
この研究は、2021年10月1日から2022年9月8日までの間に、3つの医療センターの内分泌科病棟で実施された多施設単盲検並行無作為化臨床試験です。対象は、18歳以上で、過去3か月に抗糖尿病治療を受けたHbA1cが7.0%から11.0%の成人です。参加者は1:1の比率でiNCDSS群または医師群にランダムに割り当てられました。
結 果:
149人の参加者(平均年齢64.2歳、男性84人[56.4%])がiNCDSS群(75人)または医師群(74人)にランダム化されました。主要評価項目である目標血糖範囲の平均は、iNCDSS群で76.4%(16.4%)、医師群で73.6%(16.8%)であり、事前に設定された非劣性基準を達成しました(推定治療差2.7%、95% CI -2.7%から8.0%)。副作用に有意差はありませんでした。ほとんどの医師は、iNCDSSが明確で時間を節約でき、効果的かつ安全な臨床支援であると満足していました。
結 論:
このRCTにおいて、iNCDSSは入院患者におけるインスリン調整において上級内分泌医師に対して非劣性を示し、T2D患者のインスリン調整における有望なツールとしての可能性が示されました。