内側周辺皮質の皮質厚自動セグメンテーション
カテゴリ:高齢者医療・介護
公開日:2026年2月19日
タイトル:Automated segmentation for cortical thickness of the medial perirhinal cortex
雑誌名:Sci Rep. 2025 Apr 28; 15(1): 14903.
概 要:
本研究は、アルツハイマー病(AD)の早期診断における内側周辺皮質(mPRC)の皮質厚を自動的に測定するツールの開発を目的としています。ADは神経原線維変化(NFT)がmPRCから始まり、他の脳領域に進行することが特徴です。126人の成人の構造的MRIを用いてnnU-Netフレームワークでモデルを訓練し、103人の独立したデータセットに適用しました。手動測定と自動測定の間で高い一致が観察され、AD群ではmPRC、外側周辺皮質(lPRC)、および内嗅皮質(ERC)において有意な萎縮が確認されました。
方 法:
本研究は、126人の成人を対象にしたコホート研究で、手動でセグメンテーションされたラベルを基にnnU-Netフレームワークを用いてモデルを訓練しました。独立した103人の成人(AD患者、軽度認知障害(aMCI)患者、健康対照者を含む)にモデルを適用し、皮質厚の自動測定を行いました。
結 果:
自動測定と手動測定の間で高い一致が見られ、AD群ではmPRC、ERC、lPRCにおいて有意な萎縮が確認されました。aMCI群と健康対照者の比較では、ERCにおいてのみ有意な差が認められました。
結 論:
自動セグメンテーションツールは、アルツハイマー病の研究を進展させる上で有用であることが示されました。特に、mPRCの皮質厚の測定は、ADの早期診断における有望な構造的マーカーとなる可能性があります。