敗血症ICU生存者における機能的低下または回復の表現型:1年間のフォローアップ多施設コホート分析からの洞察
カテゴリ:高齢者医療・介護
公開日:2026年2月19日
タイトル:Phenotypes of Functional Decline or Recovery in Sepsis ICU Survivors: Insights From a 1-Year Follow-Up Multicenter Cohort Analysis
雑誌名:Crit Care Med. 2025 Apr 01; 53(4): e928-e940.
概 要:
この研究は、敗血症による集中治療後症候群(PICS)の表現型を特定し、入院時の身体的、認知的、精神的機能および生活の質(QoL)を評価することを目的としています。21の混合ICUで行われた前向き観察研究で、220人の成人患者が対象となり、4つの表現型(PICSなし、軽度PICS、中等度PICS、重度PICS)が特定されました。各表現型における機能的低下と回復は異なり、軽度PICSの患者は3ヶ月後に改善が見られた一方、中等度および重度PICSの患者は1年後も障害が残りました。
方 法:
この研究は、2020年11月から2022年4月までにICUに入院し、敗血症と診断された成人患者を対象にした前向き観察研究です。21の混合ICUで行われ、220人の患者が含まれました。退院時にBarthel Index、Short Memory Questionnaire、Hospital Anxiety and Depression Scaleなどを用いてPICSの表現型を評価しました。
結 果:
220人の患者のうち、62人はPICSなし、55人は軽度PICS、53人は中等度PICS、50人は重度PICSと分類されました。軽度PICSの患者は3ヶ月後に身体的および認知的機能が改善しましたが、中等度および重度PICSの患者は1年後も障害が残りました。全グループでQoLは持続的に中等度から重度に低下し、雇用率は0-50%でした。重度PICSの生存率は継続的に低下しました。
結 論:
ICUでの敗血症生存者における4つの臨床表現型は、敗血症後の経過を深く理解し、個別化された治療アプローチに寄与する可能性があります。