大学生における24時間のスマートフォン使用パターンの高精度追跡
カテゴリ:公衆衛生・予防医療
公開日:2026年5月30日
タイトル:24-h smartphone usage patterns in university students using high-granularity tracking
雑誌名:Sci Rep. 2026 May 28; doi: 10.1038/s41598-026-52696-0.
概 要:
本研究は、大学生の過剰なスマートフォン使用が学業成績や社会的交流、全体的な健康に与える影響を調査しました。従来の研究が自己申告に依存しているのに対し、100人のシンガポールの学部生を対象に、客観的かつ高精度なスマートフォン追跡を用いて、スマートフォン画面時間(SST)、使用頻度、アプリ使用を分析しました。7日間のデータを基に、性別や曜日による違いを検討しました。
方 法:
この研究は、100人の大学生を対象にしたマイクロロングチューディナル研究です。スマートフォンの使用時間と頻度を分析するために、ゼロ膨張ガウス一般化線形混合モデル(ZIG GLMM)とゼロ膨張負の二項一般化線形混合モデル(ZINB GLMM)を使用しました。データは7日間にわたって収集され、性別や平日・週末による違いが評価されました。
結 果:
平均スマートフォン画面時間は6.1±2.8時間/日で、起きている時間帯にわたって持続的に使用され、夜間にピークを迎えました。性別による使用時間と頻度の違いは日中で変化し、平日は学業や社会的な要求に関連して使用頻度が高く、週末はレジャー使用が長くなる傾向が見られました。自己申告によるSSTと客観的なSSTの間には弱い一致がありました(Cohenのカッパ値〜0)。
結 論:
本研究は、参加者の負担を最小限に抑えつつ、スマートフォンの使用パターンを詳細に追跡する方法の実現可能性を示しました。得られた知見は、スマートフォン使用の時間的パターンに関する貴重な洞察を提供し、今後のデジタルヘルス研究や介入開発の方法論的基盤を提供します。