尿路感染症管理におけるAI駆動の臨床意思決定支援システムの医師の採用パターン
カテゴリ:公衆衛生・予防医療
公開日:2026年6月12日
タイトル:Physician adoption patterns of AI-driven clinical decision support systems in urinary tract infection management.
雑誌名:Sci Rep. 2026 Jun 11; doi: 10.1038/s41598-026-57724-7.
概 要:
本研究は、Maccabi Healthcare Servicesが導入したAI駆動の意思決定支援システム「UTI Smart-Set」(UTIS)の医師による採用パターンを分析しました。UTISは、尿路感染症(UTI)の抗生物質治療を最適化するために設計され、抗生物質の不適合を約30%削減しましたが、約33%の医師がその推奨を遵守しませんでした。研究は、2023年9月から2024年3月までのUTIの診療データを用いた後ろ向きコホート研究で、626人の医師と15,033件の診療を分析しました。
方 法:
後ろ向きコホート研究を実施し、MHSのUTI診療データを用いて、医師の特性とUTIS推奨の実施との相関を調査しました。対象は626人の医師と15,033件の診療で、患者および診療レベルの変数を考慮しました。
結 果:
若い患者を診る医師(オッズ比[OR] 0.952)、UTIを多く診断する医師(OR 1.021)、グループ診療に従事する医師(OR 1.542)はUTISの推奨を遵守する傾向がありました。一方、年配の医師(OR 1.034)、アラビア系の医師(OR 3.474)、患者数が多い医師(OR 1.027)はUTISの推奨を実施しにくいことが示されました。
結 論:
医師の特性に応じたアプローチが、意思決定支援システムの統合を改善するために重要であることが示されました。