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高齢中国人における複数の血漿重金属と肺機能の横断的関連

カテゴリ:高齢者医療・介護

公開日:2026年2月19日

タイトル:Cross-sectional associations between multiple plasma heavy metals and lung function among elderly Chinese 雑誌名:Sci Rep. 2025 Mar 13; 15(1): 8695. 概 要: 本研究は、高齢者における重金属曝露と肺機能の関係を調査することを目的としています。中国の工業地域と非工業地域に住む308人の高齢者を対象にした横断研究を実施し、血漿中の重金属と肺機能(強制肺活量[FVC]、1秒量[FEV1]、FEV1/FVC)の関連を評価しました。12種類の血漿重金属を分析し、ラッソ回帰とベイジアンカーネルマシン回帰(BKMR)モデルを用いて、ストロンチウム(Sr)、クロム(Cr)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)の4つの金属が肺機能指標において重要であることを特定しました。重金属の混合は、全参加者においてFEV1/FVCと正の関連がありましたが、FVCとは負の関連がありました。 方 法: 本研究は、308人の高齢者を対象とした横断研究です。参加者は中国の工業地域と非工業地域から集められました。12種類の血漿重金属を分析し、ラッソ回帰とBKMRモデルを用いて重要な金属を特定しました。主要評価指標は、FVC、FEV1、FEV1/FVCです。 結 果: 重金属の混合は、全参加者においてFEV1/FVCと正の関連(0.046 [0.017, 0.075])がありましたが、FVCとは負の関連がありました。工業地域では重金属レベルが高く、非工業地域ではSr濃度が低いものの、FVCに対して負の影響を及ぼしました。 結 論: 血漿中のSr、Cr、Co、Niのレベルは、中国の高齢者における肺機能、特に制限性換気障害と有意に関連していることが示されました。