小児救急医療における人工知能支援の銃器アクセススクリーニングと保管カウンセリングに関する展望
カテゴリ:災害・救急医療
公開日:2026年6月16日
タイトル:Perspectives on artificial intelligence supported firearm access screening and storage counseling in pediatric emergency care
雑誌名:Am J Emerg Med. 2026 Jun 08; 108: 95-101. doi: 10.1016/j.ajem.2026.06.009.
概 要:
本研究は、小児救急医療(PEM)における銃器アクセススクリーニングとカウンセリングの重要性を認識しつつ、実施における障壁を明らかにすることを目的としています。緊急治療室での致死的手段に関するカウンセリングは、銃器の安全な保管を促進することが示されていますが、小児救急部門での実施は一貫していません。人工知能(AI)ツールが障壁を克服する可能性があるものの、医療提供者の視点はほとんど知られていません。
方 法:
全国規模の横断的調査を実施し、PEM医師の現在のスクリーニング実践、認識される障壁、AIツールに対する態度を評価しました。定量的な回答は記述統計で要約し、自由回答に対しては質的テーマ分析を行いました。
結 果:
687人の対象医師のうち296人(43.1%)が回答し、274人(39.9%)が調査を完了しました。ほとんどの回答者が銃器アクセスのスクリーニングとカウンセリングの重要性を支持しました。主な障壁として、時間の制約、標準化されたプロトコルの欠如、役割責任の不明確さ、十分なトレーニングの不足、リソースの限界が挙げられました。半数以上の回答者がAIツールに以前の接触があり、特にスクリーニング対象の患者の特定、カウンセリング言語の提供、文書化の促進においてAI支援アプローチに対してオープンであることを示しました。懸念点は、ワークフローの負担、精度、患者の安全性に集中していました。
結 論:
PEM医師は銃器のスクリーニングとカウンセリングの重要性を認識していますが、実施には障壁があります。臨床中心でワークフローに統合されたAIツールは、小児救急医療における銃器による傷害予防を強化する有望な戦略となる可能性があります。