呼吸器疾患を持つ人々のためのデジタル呼吸技術の実装:スコーピングレビュー
カテゴリ:公衆衛生・予防医療
公開日:2026年6月17日
タイトル:Implementing Digital Respiratory Technologies for People With Respiratory Conditions: Scoping Review
雑誌名:J Med Internet Res. 2026 Jun 16; 28: e88325. doi: 10.2196/88325.
概 要:
本研究は、過去10年間に実施されたデジタル呼吸技術の臨床実践への導入に関するスコーピングレビューを行い、使用された技術、実装戦略、直面した課題や支援、そしてケアの公平性向上や患者と専門家の関係強化に関する教訓を特定することを目的としています。デジタルヘルスは、安全で公平かつアクセス可能なケアの機会を提供しますが、その持続可能な実装は複雑であり、医療システムに対するガイダンスは限られています。
方 法:
ArkseyとO'Malleyの方法論に従い、10のデータベースを検索し、実装フレームワークを用いて結果を分類しました。スコーピングレビューとして、利用可能な証拠をマッピングし、追加の研究をクラウドソーシングし、17カ国の呼吸器専門家からのフィードバックを求めました。
結 果:
合計で24,672件の研究が特定され、最終的に84件の研究がレビューに含まれました。デジタル呼吸技術にはアプリ、プラットフォーム、チャットボット、スマートデバイスが含まれ、機能としては遠隔相談、医師のモニタリング、リモートリハビリテーションなどが報告されました。成功した実装には、既存のワークフローに適合するシンプルな技術が使用され、リーダーシップやチームの結束が成功を促進しました。
結 論:
このスコーピングレビューは、呼吸器疾患におけるデジタル技術の実装に関する横断的なレビューを提供します。実装理論を用いることで、異なる人口や医療システムにおける共通の障壁と促進要因を特定しました。健康の公平性、患者と臨床医の信頼、支援の継続性、環境の持続可能性に関する主要なギャップを明らかにし、実世界での患者中心のデジタル呼吸ケアの拡大に向けた価値を強調しています。