MEDICINE & AI

オンラインワクチンコンテンツにおけるエンゲージメント動向:縦断的YouTube研究

カテゴリ:公衆衛生・予防医療

公開日:2026年6月20日

タイトル:Engagement Trends in Online Vaccine Content: Longitudinal YouTube Study 雑誌名:J Med Internet Res. 2026 Jun 19; 28: e88519. doi: 10.2196/88519. 概 要: 本研究は、YouTubeにおけるワクチン関連コンテンツの視聴者のエンゲージメントの時間的およびテキスト的動態を調査することを目的としています。特に、ワクチンに賛成または反対のコンテンツに焦点を当て、投稿チャネルの権威信号やプラットフォームによるモデレーション行動と関連付けて分析しました。7213本のワクチン関連動画を対象に、エンゲージメントの非対称性やエコーチェンバーの形成について明らかにしました。 方 法: 2024年11月から2025年5月までの6か月間、ワクチンに関連するYouTube動画7213本を対象に日次の縦断的分析を行いました。動画のワクチンに対するスタンスとコメントのスタンスを分類するために、ゼロショット大規模言語モデルを用い、手動で検証しました。エンゲージメントと意見の不一致の動態はベイズ回帰を用いてモデル化しました。 結 果: ワクチンに対する懐疑的な動画は、賛成の動画に比べて高いエンゲージメントを受けており、中央値の「いいね」は40対59、コメントは10対18でした。懐疑的な動画は90%の累積視聴に達するのが早く、44%早いことが示されました。また、懐疑的コンテンツはエコーチェンバーを形成し、賛成コンテンツは対立を引き起こす傾向がありました。モデレーションは稀に行われ、効果が限られていました。 結 論: ワクチンに懐疑的なコンテンツは、YouTubeのエンゲージメントエコシステムで早期の増幅を通じて支配的になる可能性があり、これは公衆衛生介入のタイミングやプラットフォームのガバナンスポリシーに直接的な影響を与えることが示唆されました。