MEDICINE & AI

インターネット利用と中国の高齢者の医療利用に関する全国代表的横断研究

カテゴリ:高齢者医療・介護

公開日:2026年2月19日

タイトル:Internet use and healthcare utilization among older adults in China: a nationally representative cross-sectional study. 雑誌名:BMC Geriatr. 2025 Mar 05; 25(1): 150. doi: 10.1186/s12877-025-05798-9. Epub 2025 Mar 05. 概 要: 本研究は、中国の高齢者におけるインターネット利用と医療サービス利用の関連を実証的に検討することを目的としています。特に、都市と農村の違いについても考察しました。2018年の中国縦断高齢社会調査(CLASS)の大規模な全国データを用いて、インターネット利用が外来および入院医療の利用に与える影響を分析しました。結果として、インターネットを利用する高齢者は、入院の確率が低く、外来医療を選択する可能性が高いことが示されました。 方 法: 本研究は、2018年の中国縦断高齢社会調査(CLASS)から得られたデータを使用した横断研究です。主要な説明変数は、一般的なインターネット利用と、コミュニケーション、エンターテインメント、ツールとしての利用などの異なる利用タイプです。結果指標には、外来および入院医療の利用が含まれ、ロジスティック回帰、ゼロ膨張負の二項回帰、そして多項ロジスティック回帰を用いて分析しました。都市と農村の違いを考慮するため、インターネット利用と都市・農村ステータスの相互作用項を各モデルに適用しました。 結 果: インターネットを利用する高齢者は、過去2年間の入院確率が低く(OR: 0.63, 95% CI: 0.55-0.72)、入院回数も少なく(IRR: 0.80, 95% CI: 0.69-0.93)、病気後に外来医療を選択する確率が高い(RRR: 1.22, 95% CI: 1.01-1.47)ことが明らかになりました。特に、コミュニケーション目的のインターネット利用が医療利用に最も強い関連を示しました。都市・農村の相互作用項は、外来医療利用には負の関連を、入院医療利用には正の関連を持っていました。 結 論: 本研究は、インターネットが医療利用において重要な役割を果たすことを強調しており、特に都市と農村の格差を解消するためのインターネットベースの介入の実施が推奨されます。