MEDICINE & AI

高リスクの若者におけるスマートフォンキーボード入力の自殺関連言語の特定

カテゴリ:災害・救急医療

公開日:2026年6月26日

タイトル:Identifying suicide-related language in smartphone keyboard entries among high-risk adolescents. 雑誌名:NPJ Digit Med. 2026 Jun 25; doi: 10.1038/s41746-026-02921-x. 概 要: 近年、若者の自殺率が上昇しており、リスク検出戦略の改善が求められています。本研究は、自然言語処理(NLP)を用いて、若者のスマートフォンでのキーボード使用から自殺関連言語を特定することを目的としています。自殺関連の若者言語の辞書を開発し、171,468件のテキストエントリーを用いて検証した結果、若者向けに設計されていない辞書や大規模言語モデル(LLM)よりも高い性能を示しました。自殺リスクの高い2つの独立したコホート(208人と257人)において、過去の自殺思考や行動とスマートフォンでの自殺関連言語の頻度が関連していることが確認されました。 方 法: 本研究は、パッシブに収集されたスマートフォンデータを利用した研究で、171,468件のテキストエントリー(メッセージやウェブ検索など)を分析しました。自殺関連言語の辞書を開発し、リスクの高い2つのコホート(208人と257人)からのデータを用いて検証しました。主要評価指標は、自殺関連テキストの特定におけるNLPの性能です。 結 果: 自殺関連言語の使用頻度は、過去の自殺思考や行動と関連しており、特に第一人称の言語を含むエントリーは、より強い関連を示しました。人間によるコーディングでは、現在の自殺意図を示す言語(14.5%)や冗談や誇張(20.2%)が含まれていることが確認されました。辞書単独よりも、人間によるコーディングが自殺思考や行動の歴史との関連を強めました。 結 論: 自殺予防のための効果的なNLPツールは、自殺の意図をより良く区別するために、より微妙で文脈に特化したアプローチが必要であることが示されました。