MEDICINE & AI

AI強化ソーシャルロボットとコンピュータベースの仮想患者による臨床推論トレーニングの比較

カテゴリ:医学教育

公開日:2025年11月28日

タイトル:AI-Enhanced Social Robotic Versus Computer-Based Virtual Patients for Clinical Reasoning Training in Medical Education: Observational Crossover Cohort Study 雑誌名:J Med Internet Res. 2025 Nov 27; 27: e82541. doi: 10.2196/82541. Epub 2025 Nov 27. 概 要: 本研究は、AI強化ソーシャルロボットと従来のコンピュータベースの仮想患者(VP)プラットフォームを比較し、医学生の臨床推論(CR)トレーニングにおけるデザイン特性の効果を評価することを目的としています。従来のVPプラットフォームは、リアリズムやインタラクティビティが不足していることが多く、AIを活用したソーシャルロボットVPはその改善が期待されます。本研究では、178人の医学生が両プラットフォームを体験し、各プラットフォームのデザイン特性を評価しました。 方 法: この観察的クロスオーバーコホート研究は、スウェーデンのカロリンスカ研究所の6年生医学生178人を対象に行われました。学生は、対話をサポートするAI強化ソーシャルロボットVPプラットフォーム(SARI)と従来のコンピュータベースVPプラットフォーム(VIC)を体験しました。VPデザインは、認証、専門的アプローチ、コーチングの質、学習効果、全体的な評価の5つの領域で評価されました。 結 果: SARIは、すべてのVPデザイン領域でVICを上回りました。学生は、SARIの認証(中央値4.0 vs 3.0)、専門的アプローチ(中央値4.5 vs 4.0)、コーチングの質(中央値4.3 vs 4.0)、学習効果(中央値4.4 vs 4.0)、全体的な評価(中央値5.0 vs 4.0)で高い評価をしました。CRトレーニングにおいて、72%の学生がSARIを好み、Visual Analogue Scaleでもその傾向が確認されました。 結 論: AI強化ソーシャルロボットVPは、従来のコンピュータベースプラットフォームよりも優れたデザイン特性を提供することが示されました。これにより、医学生が実際の臨床場面に備えるためのVPシミュレーションとしての利用が支持され、今後の研究ではCRスキルの客観的成果や臨床実践への長期的な移行についても検討が必要です。