MEDICINE & AI

臨床実践における環境AI秘書:無作為化試験

カテゴリ:高齢者医療・介護

公開日:2026年1月7日

タイトル:Ambient AI Scribes in Clinical Practice: A Randomized Trial 雑誌名:NEJM AI. 2025 Dec; 2(12): doi: 10.1056/aioa2501000. Epub 2025 Nov 26. 概 要: 本研究は、環境AI秘書が患者との対話を記録し、迅速に訪問ノートを生成することで、文書作成の負担や医師の燃え尽き症候群を軽減する可能性を探るために行われました。238人の外来医師を対象に、2つのAI秘書アプリケーション(Microsoft Dragon Ambient eXperience(DAX)CopilotまたはNabla)と通常ケアの対照群に無作為に割り当て、文書作成時間の変化を主要評価指標としました。副次的評価指標として、燃え尽き症候群や作業環境に関するアンケートが用いられました。 方 法: この研究は、238人の外来医師を対象にした平行三群のプラグマティック無作為化試験です。医師は、文書作成時間、基準となる燃え尽きスコア、週あたりの診療日数に基づいて1:1:1の比率で割り当てられました。主要評価指標は、基準からの文書作成時間の変化であり、副次的評価指標にはMini-Z 2.0、医師タスク負荷(PTL)、職業充実指数-作業疲労(PFI-WE)スコアが含まれました。 結 果: Nablaを使用した医師は、対照群に対して文書作成時間が9.5%減少しました(P=0.02)。DAX使用者は有意な変化を示しませんでした(P=0.66)。両アプリケーションの使用者は、燃え尽き症候群や作業負荷の改善が示されましたが、臨床的に重要な不正確さが「時折」観察されました。 結 論: Nablaは対照群に対して文書作成時間を減少させ、DAXとNablaは燃え尽き症候群や作業負荷の改善の可能性を示しましたが、これらの結果はより大規模な多施設試験で確認する必要があります。両プラットフォームの性能は類似していると報告され、いずれの秘書でも不正確さに対する注意が必要です。