アルツハイマー病における笑顔の困難さは、核 accumbens と淡蒼球の脳容積の減少に関連している:深層学習の洞察
カテゴリ:高齢者医療・介護
公開日:2026年1月9日
タイトル:Smiling difficulties in Alzheimer's disease linked to reduced nucleus accumbens and pallidum brain volume: Deep learning insights.
雑誌名:Artif Intell Med. 2025 Dec 30; 173: 103347.
概 要:
この研究は、アルツハイマー病(AD)患者における笑顔の形成能力の低下と、脳内の核 accumbensおよび淡蒼球の容積減少との関連を調査しました。従来、顔の表情を定量化することが難しかったため、笑顔の障害はあまり報告されていませんでしたが、深層学習を用いることで自動化が可能となりました。AD患者と正常認知(NC)者の笑顔をAIで定量化した結果、AD患者は要求に応じて笑顔を作る能力が低下しており、これは脳の特定部位の容積減少と関連していることが示されました。
方 法:
この研究では、深層学習を用いた画像分類AIの出力を利用して、AD患者とNC者の笑顔を定量化しました。笑顔と中立的な顔の分類精度を比較し、ADとNCの識別における有用性を評価しました。さらに、中立的な顔のスコアと認知機能との相関も調査しました。
結 果:
AD患者は要求に応じて笑顔を作る能力が低下しており、これは核 accumbensおよび淡蒼球の容積減少と関連していました。また、笑顔の顔は中立的な顔よりもADとNCの識別において高い精度で分類されました。中立的な顔のスコアは認知機能と有意な相関を示しました。
結 論:
この研究は、認知症における顔の表情障害の神経メカニズムに関する仮説を生み出すものであり、AD患者における笑顔の困難さが脳の特定部位の容積減少と関連していることを示唆しています。