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香港における腱障害および非外傷性腱断裂の発生率:公立病院のビッグデータを用いた25年間の疫学研究

カテゴリ:公衆衛生・予防医療

公開日:2026年1月13日

タイトル:Incidence rates of tendinopathies and non-traumatic tendon ruptures in Hong Kong: a 25-year epidemiological study using big data from public hospitals. 雑誌名:Sci Rep. 2026 Jan 12; doi: 10.1038/s41598-025-33465-x. Epub 2026 Jan 12. 概 要: この研究は、香港における腱障害と非外傷性腱断裂の発生率を調査し、予防戦略の策定や資源配分の最適化に向けた包括的なデータの必要性を強調しています。公立病院の医療記録を用いて、2000年から2024年までの期間に腱障害または非外傷性腱断裂と診断された患者36,970人のデータを分析しました。結果として、17種類の腱障害と非外傷性腱断裂の年間発生率は、人口10万人あたり21.05±7.08件でした。特に、外側上顆炎が最も高い発生率を示しました。 方 法: この研究は、香港の公立病院からの医療記録を用いたコホート研究です。2000年から2024年までの期間に腱障害または非外傷性腱断裂と診断された患者を、国際疾病分類第9版臨床修正(ICD-9-CM)を用いて特定しました。対象者は36,970人で、年齢および性別に基づく発生率を算出しました。 結 果: 17種類の腱障害と非外傷性腱断裂の総年間発生率は21.05±7.08件/10万人でした。腱障害の発生率は15.48±6.33件、非外傷性腱断裂は5.57±0.93件でした。外側上顆炎が8.84±3.31件で最も高く、アキレス腱障害が3.09±1.59件でした。非外傷性腱断裂では、回旋腱板の断裂が1.90±0.87件、アキレス腱断裂が1.73±0.37件でした。 結 論: この研究は、腱障害および非外傷性腱断裂の発生率を明らかにし、特に中年層や女性に対する予防策の重要性を示しました。医療提供者は、外側上顆炎やアキレス腱障害に対する早期の紹介を促進し、整形外科医はこれらの状態に対する早期介入を検討することが推奨されます。