パノラマX線における歯科治療特徴のAIプラットフォームによる検出精度 - 歯および患者レベルの分析
カテゴリ:診断支援・画像解析
公開日:2026年1月21日
タイトル:Detection accuracy of an AI platform for dental treatment features on panoramic radiographs - tooth- and patient-level analyses.
雑誌名:Sci Rep. 2025 Dec 15; 16(1): 2436.
概 要:
本研究は、パノラマX線画像における歯科治療特徴を検出する商業AIプラットフォーム(Diagnocat™)の診断性能を評価しました。147人の患者(4,148本の歯)を対象に、2人の経験豊富な読影者の合意と比較しました。歯レベルでは、欠損歯、充填物、クラウン、ポンティック、根管治療、矯正装置、インプラントの検出精度を評価しました。AIは、欠損歯、クラウン、ポンティック、インプラントにおいて94.9-99.9%の高い診断精度を達成しましたが、患者レベルの「完全一致」基準では56.5%の成功率でした。特に充填物と根管治療に関するエラーが多く見られました。この結果は、歯レベルの高精度と臨床的に意味のある患者レベルの性能との間に重要なギャップがあることを示しています。
方 法:
この研究は、147人の患者を対象とした後ろ向き研究です。パノラマX線画像における歯科治療特徴の検出に関して、AIプラットフォームの診断性能を評価しました。歯レベルの性能は、欠損歯、充填物、クラウン、ポンティック、根管治療、矯正装置、インプラントについて評価され、患者クラスター化されたノンパラメトリックブートストラップ法を用いて患者内の相関を考慮しました。
結 果:
AIは、歯レベルで94.9-99.9%の高い診断精度を示しましたが、患者レベルの「完全一致」基準では56.5%の成功率でした。エラーは主に充填物(57.3%)と根管治療(19.5%)に関連していました。これにより、歯レベルの高精度と患者レベルの性能の間に重要なギャップがあることが明らかになりました。
結 論:
AIは歯レベルで高い性能を示しましたが、患者レベルでの性能は自律的な診断チャート作成には不十分であることが示されました。この研究は、AIの臨床応用における限界を強調しています。