アレルギー不一致を解消するためのアレルギー調整モジュールの構築
カテゴリ:医療現場の業務効率化
公開日:2026年1月29日
タイトル:Building an allergy reconciliation module to eliminate allergy discrepancies in electronic health records.
雑誌名:J Am Med Inform Assoc. 2025 Apr 01; 32(4): 648-655. doi: 10.1093/jamia/ocaf022.
概 要:
本研究は、電子健康記録(EHR)におけるアレルギー情報の不一致を解消するためのアレルギー調整モジュールを開発しました。アレルギー歴の正確性は、医療判断や処方において重要ですが、アレルギー情報がEHR全体に散在しているため、しばしば不正確または不完全です。この不一致は、臨床ケアの質を低下させ、警告疲労を引き起こす可能性があります。開発したモジュールは、アレルギーリストの不一致を直感的に調整し、患者の安全性を向上させることを目的としています。
方 法:
データ駆動型の手法と専門家の知識を組み合わせて、EHR内のアレルギー情報を比較する5つのメカニズムを開発し、不一致を表示し、調整アクションを提案するユーザーインターフェースを設計しました。モジュールの性能を評価し、ユーザーの受け入れを測定するために、定性的および定量的な分析を実施しました。
結 果:
提案したアレルギー調整メカニズムとモジュールを実装し、111人のプライマリケア医師を対象にパイロットテストを行いました。調整メカニズムのF1スコアは0.86から1.0の範囲であり、パイロットユーザーからは主に肯定的なフィードバックが得られました。しかし、パイロットグループの56%は最終的にモジュールを使用しませんでした。ユーザーの関与と教育が採用を促進するために必要であると考えられます。
結 論:
アレルギー記録内の不一致を自動的に特定し、医療提供者に調整と更新を促すモジュールを構築しました。その高い精度は、患者の安全性を向上させ、薬物アレルギー警告の有用性を高める可能性を示しています。