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高齢者の身体機能状態の予測:手首加速度計センサーと身体活動のデジタルバイオマーカーからの洞察

カテゴリ:手術支援

公開日:2026年1月29日

タイトル:Predicting physical functioning status in older adults: insights from wrist accelerometer sensors and derived digital biomarkers of physical activity. 雑誌名:J Am Med Inform Assoc. 2024 Nov 01; 31(11): 2571-2582. doi: 10.1093/jamia/ocae224. 概 要: 本研究は、高齢者における身体機能障害(PFI)の予測において、従来の身体活動(PA)指標が持つ限界を克服するため、手首加速度計データから独自の時間的パターンとデジタルバイオマーカーを特定することを目的としています。747人の参加者から得たデータを用いて231のPA特徴を計算し、機械学習アルゴリズムを用いてPFIおよびそのサブタイプ(歩行、バランス、四肢の筋力)の予測モデルを構築しました。 方 法: 本研究は、National Health and Aging Trends Study(NHATS)からの747人の参加者の手首加速度計データを用いたコホート研究です。時間系列分析技術Tsfreshを用いて231のPA特徴を計算し、6つの機械学習アルゴリズムを用いてPFIおよびそのサブタイプの予測モデルを開発しました。SHapley Additive exPlanations法を用いてモデルの解釈と入力特徴の重要度を評価しました。 結 果: 時間的分析により、PFIと健康な対照群の間で9:00から11:00の間に身体活動のピーク差が明らかになりました。最も性能が良かったモデル(勾配ブースティング木)は、手首加速度計データと人口統計データを組み合わせた際に、曲線下面積(AUC)85.93%、精度81.52%、感度77.03%、特異度87.50%を達成しました。 結 論: 本研究は、手首加速度計から得られるデジタルバイオマーカーが高齢者のPFIおよびそのサブタイプを予測する可能性を探求しました。デジタルバイオマーカーを用いたPFIモニタリングシステムの統合は、遠隔PFI監視の現状を改善することが期待されます。