肺癌スクリーニングにおける遵守に関連する患者および結節の特徴
カテゴリ:診断支援・画像解析
公開日:2026年2月19日
タイトル:Patient and nodule characteristics associated with adherence to lung cancer screening in a large integrated healthcare system.
雑誌名:Sci Rep. 2025 Aug 09; 15(1): 29172.
概 要:
本研究では、肺癌スクリーニング後の初回検査に対する低線量CT(LDCT)のフォローアップ遵守と肺結節の特徴との関連を調査しました。2014年から2021年の電子健康記録データを用いて、Lung Imaging Reporting and Data System(Lung-RADS)に基づくフォローアップ推奨の遵守状況を分析しました。2736人の参加者(平均年齢66.8歳)のうち、全体の遵守率は27.6%であり、Lung-RADSカテゴリー1から4Aの遵守率はそれぞれ24.2%、27.5%、26.7%、64.0%でした。カテゴリー1では、非ヒスパニック系黒人の遵守率が非ヒスパニック系白人よりも低いことが示されました。カテゴリー2から4Aの患者では、カテゴリー4Aの遵守率が有意に高く、結節の数が多いほど遵守率が増加しました。これらの結果は、患者および結節の特徴が遵守に影響を与えていることを示唆しています。
方 法:
本研究は、2736人の参加者を対象とした観察研究です。データは、2014年から2021年の間に収集された大規模な統合医療システムの電子健康記録から取得されました。多変量ロジスティック回帰モデルを用いて、社会人口学的要因、臨床要因、自然言語処理によって抽出された結節の特徴がフォローアップLDCTの遵守に与える影響を評価しました。
結 果:
全体の遵守率は27.6%で、Lung-RADSカテゴリー1から4Aの遵守率はそれぞれ24.2%、27.5%、26.7%、64.0%でした。カテゴリー1では、非ヒスパニック系黒人の遵守率が非ヒスパニック系白人よりも低く(OR=0.59)、カテゴリー4Aの患者は遵守率が有意に高かった(OR=3.18)。また、結節の数が多いほど遵守率が増加することが示されました(OR=1.12)。
結 論:
フォローアップLDCTへの遵守は最適ではなく、患者および結節の特徴に影響され、医師が初回CT結果を伝える方法にも影響を受けています。これらの結果は、構造化されたスクリーニングプログラムと一貫したフォローアッププロトコルの必要性を強調しており、遵守を改善し、効果的な肺癌スクリーニングを確保するための重要性を示しています。