MEDICINE & AI

歯科学生の人工知能に関する知識、認識、教育ニーズ:多国籍横断調査

カテゴリ:診断支援・画像解析

公開日:2026年2月19日

タイトル:Dental students' knowledge, perceptions, and educational needs regarding artificial intelligence: a multinational cross-sectional survey. 雑誌名:BMC Med Educ. 2026 Feb 09; doi: 10.1186/s12909-026-08699-6. Epub 2026 Feb 09. 概 要: 本研究は、歯科学生の人工知能(AI)に関する知識、認識、懸念を探り、これらの結果に基づいて教育ニーズを特定することを目的としています。508人の学生が参加した調査では、76.2%がAIの概念を理解していると回答し、67.4%が一般的なAIツールに精通しているとしましたが、歯科におけるAIの応用を知っているのは34.7%に留まりました。70.3%が学部教育におけるAI教育を支持し、53.7%は現在の教育がAI技術に対して十分ではないと感じています。AIが診断分析や臨床実践、患者ケアに有益であると考える学生が多い一方で、AIが専門職のスキルを低下させる可能性を懸念する声もありました。 方 法: 本研究は、複数国の歯科学校に配布された30項目のオンライン質問票を用いた横断的匿名調査です。参加者は全学年の歯科学生で、調査は任意参加でした。質問票は、同意書、人口統計データ、知識・認識、認識・態度、倫理に関する質問の5つのセクションに分かれており、データはJamoviとRを用いて分析されました。主な評価指標として、順序変数間の相関分析と、特定の結果の予測因子を特定するための順序ロジスティック回帰モデルが使用されました。 結 果: 508人の学生が質問票に回答しました。76.2%がAIの概念を理解しているとし、67.4%が一般的なAIツールに精通していると回答しましたが、歯科におけるAIの応用を知っているのは34.7%でした。70.3%が学部教育でのAI教育を支持し、53.7%は現在の教育がAI技術に対して不十分だと感じています。多くの学生がAIが診断分析(64.5%)、臨床実践(69.5%)、患者ケア(60.4%)に有益であると考えていますが、41.7%はAIが専門職のスキルを低下させる可能性があると懸念しています。 結 論: この研究は、複数国における歯科学生のAIに関する知識と教育ニーズの基礎データを確立しました。一般的なAIの理解はあるものの、歯科における応用に関する理解は限られています。結果は、学生の知識のギャップや学習の好みに応じた構造化されたAI教育プログラムの必要性を強調しています。歯科学生のAIに対する理解と認識は、学習ニーズの特定やカリキュラム統合に役立つことが示されました。