異種の実世界生存データを用いた連合型時間イベントスコアの開発
カテゴリ:災害・救急医療
公開日:2025年9月22日
タイトル:Developing federated time-to-event scores using heterogeneous real-world survival data.
雑誌名:Comput Biol Med. 2025 Oct; 197(Pt B): 111084.
概 要:
本研究は、患者の特定のイベント(病気の発症や死亡など)までの時間を予測するための連合型スコアリングシステムを提案しています。既存の生存スコア構築方法は単一のデータソースからのデータを前提としており、複数のデータ所有者との協力においてプライバシーの課題があります。私たちのフレームワークは、シンガポールとアメリカの緊急治療室からの異種生存データを用いて、プライバシーと通信効率を確保しつつ、マルチサイトの生存結果に対するスコアリングシステムを構築します。
方 法:
この研究では、異なるサイトからの生存データを用いた連合型スコアリングシステムを構築する新しいフレームワークを提案しました。シンガポールとアメリカの緊急治療室から得られたデータを使用し、各サイトで独自のローカルスコアも開発しました。
結 果:
提案した連合型スコアリングシステムは、各参加サイトのテストデータセットにおいて、すべてのローカルモデルを上回る性能を示し、最大で11.6%の改善が見られました。また、時間依存のAUC(t)値もローカルスコアより優れており、ほとんどの時間点で狭い信頼区間を示しました。
結 論:
本研究は、プライバシーを保護した連合型生存スコア生成フレームワークの有効性を示し、実世界の異種生存データへの適用可能性を示唆しています。このモデルは、将来の医療研究において、参加サイトが予測精度と効率を向上させた生存モデルを開発する可能性を持っています。