D-サイクロセリンが肺リハビリテーション中の脳の接続性に与える影響 - 神経画像のエンドポイントを用いたランダム化対照試験
カテゴリ:診断支援・画像解析
公開日:2026年2月19日
タイトル:The effect of D-cycloserine on brain connectivity over a course of pulmonary rehabilitation - A randomised control trial with neuroimaging endpoints.
雑誌名:PLoS One. 2025; 20(6): e0323213. doi: 10.1371/journal.pone.0323213. Epub 2025 Jun 02.
概 要:
本研究は、慢性的な息切れの治療において、肺リハビリテーションと脳をターゲットにした薬剤の併用が新たな治療機会を提供するかを検討しました。特に、D-サイクロセリンが呼吸困難に関連する脳活動と不安の関係を修正するかどうかを調査しました。72人の軽度から中等度のCOPD患者が参加し、D-サイクロセリンまたはプラセボをランダムに投与されました。結果、D-サイクロセリン群では、肺リハビリテーションの初期段階で不安の改善が脳の接続性の向上と関連していましたが、全コース終了後には差が見られませんでした。
方 法:
本研究は、72人の軽度から中等度のCOPD患者を対象にしたランダム化二重盲検試験です。参加者は、肺リハビリテーションの前、中、後の3回にわたり、拡散テンソル脳画像法と呼吸機能の臨床測定を受けました。D-サイクロセリン250mgまたはプラセボを4回投与し、脳の接続性の変化を評価しました。
結 果:
D-サイクロセリン群では、肺リハビリテーションの初期段階で不安の改善が、島皮質と海馬の構造的接続性の増加と関連していました。しかし、全コース終了後には両群間での差は見られませんでした。D-サイクロセリンの効果は、投与後の短期間に限られることが示唆されました。
結 論:
D-サイクロセリンは、呼吸困難の評価に関連する脳の重要な領域の接続性を一時的に向上させ、不安の改善をサポートする可能性があります。この効果は、投与後の短期間に限定されることが示されました。