MEDICINE & AI

家族介護者の高齢者ケアにおけるAI技術の受容

カテゴリ:高齢者医療・介護

公開日:2026年2月19日

タイトル:Family caregivers' acceptance of Artificial Intelligence-enabled technologies for providing care to older adults. 雑誌名:BMC Geriatr. 2025 Dec 31; 26(1): 150. 概 要: 本研究は、高齢者の家族介護者(FCGs)がAI技術を用いたケアの利用に対する行動意図を調査することを目的としています。高齢化社会において、AI技術は介護支援において有望ですが、FCGsの受容に関する研究は少なく、技術受容の枠組みを用いたものはさらに少ないです。本研究では、FCGsの行動意図を測定するために、統一技術受容と使用理論(UTAUT)を拡張したモデルを使用しました。 方 法: 本研究は、理論に基づく横断的定量調査を実施しました。対象者は、45~64歳で、カナダのケベック州に居住し、65歳以上の高齢者を介護している家族介護者で、インターネット接続のあるコンピュータまたはスマートフォンを持ち、英語またはフランス語を理解できる人々です。調査結果は、記述統計とランダムフォレストモデルを用いて分析され、行動意図に関連する重要な予測因子を特定しました。 結 果: 調査には2740人の適格者が招待され、465人が調査を開き、199人が完了しました。ランダムフォレストモデルは、AI利用の行動意図の変動の56%から86%を説明し、社会的影響が最も高い予測関連性を示しました。9つの変数のうち、社会的影響、努力期待、パフォーマンス期待、信頼感、医療専門家の助言への自信、支援条件の6つが行動意図と正の関連を示しました。一方、コスト認識と技術不安は負の関連を示しました。 結 論: 本研究の拡張UTAUTモデルは、FCGsがAIを利用する意図に関連する因子を特定しました。特に、介護者の社会的環境におけるAIに対する態度が最も強い予測因子でした。業界、政府、医療の関係者は、介護者が経験する障害に対処し、促進因子を活用することで、高齢者ケアにおけるAI技術の採用を促進できる可能性があります。