自己報告による身体活動と脳容積の関連性は男女で有意ではない
カテゴリ:診断支援・画像解析
公開日:2026年2月19日
タイトル:No significant association between self-reported physical activity and brain volumes in women and men from five European cohorts.
雑誌名:Sci Rep. 2025 May 30; 15(1): 19067.
概 要:
本研究は、身体活動と灰白質容積との関連性について、性別による違いがあるかを検討しました。特に海馬と背外側前頭前野(dlPFC)に焦点を当て、Lifebrainコンソーシアムからの5つの欧州コホート(n=1809、年齢範囲:18-88歳)を対象にしました。各コホートごとに線形モデルを用いて効果量を算出し、データセットを統合したランダム効果メタアナリシスを実施しました。結果、身体活動と海馬やdlPFCの容積との関連性は見られず、性別による調整効果も確認されませんでした。この結果は、自己報告による身体活動の質問票が、身体活動レベルと灰白質の結果との間の微弱な関連を捉えるには不十分である可能性を示唆しています。
方 法:
本研究は、Lifebrainコンソーシアムからの5つの欧州コホートを対象にした横断研究です。参加者は1809人で、年齢は18歳から88歳までです。身体活動と脳容積の関連性を調べるために、各コホートで線形モデルを用いて効果量を算出し、その後、ランダム効果メタアナリシスでデータを統合しました。
結 果:
身体活動と海馬やdlPFCの容積との間に有意な関連性は見られず、性別による調整効果も確認されませんでした。これにより、自己報告による身体活動の質問票が脳容積との関連を捉えるには不十分である可能性が示唆されました。
結 論:
自己報告による身体活動の質問票は、脳と行動の分析において最適ではないことが示されました。身体活動と灰白質容積との関連性を明らかにするためには、より感度の高い測定方法が必要です。