結核の世界的経済負担:地域間の格差とその影響
カテゴリ:公衆衛生・予防医療
公開日:2026年2月19日
タイトル:The Global Economic Burden of Tuberculosis: Regional Disparities and Implications
雑誌名:Open Forum Infect Dis. 2026 Jan; 13(1): ofag014. doi: 10.1093/ofid/ofag014. Epub 2026 Jan 29.
概 要:
本研究は、結核(TB)の経済的影響を標準化された経済フレームワークを用いて包括的に定量化することを目的としています。2021年の世界疾病負担(GBD)データを基に、統計的生命年の価値(VSLY)フレームワークを通じてTBの経済負担を評価しました。TBに関連する障害調整生命年(DALY)を貨幣化し、全体的な福祉損失を推定しました。国別のGDPデータを用いて、失われた福祉の価値(VLW)を計算しました。
方 法:
この分析は、2021年のGBDデータを利用し、VSLYフレームワークを通じてTBの経済負担を評価しました。TBに関連するDALYを貨幣化し、世界銀行から得た購買力平価(PPP)で調整された国別GDPデータと統合してVLWを算出しました。
結 果:
2021年のTBの世界的経済コストは、VLWとして推定され、1.98兆米ドル(95%不確実性区間[UI]: 1.62, 2.45)であり、これは世界GDPの1.29%(95% UI: 1.05, 1.60)に相当します。経済的影響は地域間で不均等に分布しており、低社会人口指数(SDI)国ではVLWがGDPの7.83%(95% UI: 5.70, 11.20)を占めました。インドは最も高い絶対的経済負担(4775億米ドル)を抱えています。
結 論:
TB対策を経済政策の優先事項とする必要があります。高負担地域への公平な資源配分が、病気の経済的影響を軽減し、世界の健康を改善するために重要です。