AIと臨床医の解釈の不一致に対する患者の反応:ウェブベースのランダム化実験
カテゴリ:診断支援・画像解析
公開日:2026年2月19日
タイトル:Patient Reactions to Artificial Intelligence-Clinician Discrepancies: Web-Based Randomized Experiment
雑誌名:J Med Internet Res. 2025 May 22; 27: e68823. doi: 10.2196/68823. Epub 2025 May 22.
概 要:
本研究は、AIによる推奨と放射線科医の推奨の不一致が、患者の放射線科医に対する同意や満足度に与える影響を調査しました。特に、患者の医療に対する最大化・最小化の好みがこれらの関係をどのように調整するかを分析しました。結果、AIよりも少ない検査を推奨する放射線科医に対しては、患者の同意が低下し、推薦や評価も減少することが示されました。
方 法:
本研究は、1606人の米国成人参加者を対象にしたランダム化比較実験です。参加者は、肺癌スクリーニングのための低線量CTスキャンを受けた患者の役割を想定し、放射線科医からの結果と推奨を受ける状況を想像しました。条件は、放射線科医のみ、AIと一致した放射線科医、AIよりも多くの検査を推奨する放射線科医、AIよりも少ない検査を推奨する放射線科医の4つです。参加者は、放射線科医の推奨に対する同意、推薦の可能性、放射線科医の評価を行いました。
結 果:
放射線科医がAIよりも少ない検査を推奨した場合、参加者の同意は有意に低下しました(平均4.01、SE 0.07、P<.001)。また、AIよりも多くの検査を推奨した放射線科医には、最大化志向の参加者が同意し、最小化志向の参加者は同意しない傾向が見られました。
結 論:
AIよりも少ない検査を推奨する放射線科医は、患者の信頼を失う可能性がありますが、AIよりも多くの検査を推奨する場合にはその影響を受けないかもしれません。患者の反応は、放射線科医の推奨が患者の最大化・最小化の好みと一致するかどうかに依存する可能性があります。今後の研究では、AIの不一致を患者に伝えるためのコミュニケーション戦略を検討する必要があります。