台湾における乳がんリスク因子の特定と2年ごとのマンモグラフィー検診の有効性評価
カテゴリ:診断支援・画像解析
公開日:2026年2月19日
タイトル:Identifying breast cancer risk factors and evaluating biennial mammography screening efficacy using big data analysis in Taiwan.
雑誌名:Sci Rep. 2025 May 09; 15(1): 16250.
概 要:
本研究は、台湾における乳がんリスク因子を特定し、マンモグラフィー検診の有効性を評価することを目的としています。乳がんの感受性は主に家族歴によって分類されており、個別化されたスクリーニング戦略の必要性が高まっています。2007年から2017年の間に、国民健康保険の請求データ、スクリーニングデータベース、がん登録データを用いて189,465件のデータを抽出し、133,546件の乳がん症例を分析しました。38,815件の新規乳がん症例が特定され、リスク因子として家族歴、乳がんの姉妹数、ホルモン補充療法の年数、乳房症状などが挙げられました。
方 法:
本研究は、2007年から2017年の間に収集された国民健康保険の請求データ、スクリーニングデータベース、がん登録データを用いた大規模データ分析です。合計189,465件のデータが抽出され、133,546件の乳がん症例が分析されました。2,191,742人の招待者から3,605,758件のマンモグラフィー検査が分析され、38,815件の新規乳がん症例が特定されました。多変量解析により、リスク因子と保護因子が特定されました。
結 果:
リスク因子として、家族歴、乳がんの姉妹数、ホルモン補充療法の年数、乳房症状などが特定され、AUCは0.6766でした。50,831件の乳がん症例のうち、47.6%が診断前に少なくとも1回のマンモグラフィー検査を受けており、早期の病期と関連していました。臨床的に検出された乳がんは、再発なし生存率や全体的な生存率、乳がんによる死亡率の独立したリスク因子でした。
結 論:
大規模データ分析により、台湾女性における乳がん発症のリスク因子が特定され、マンモグラフィー検診の有効性が確認されました。これにより、より効率的で個別化されたスクリーニング戦略の開発が期待されます。