急性脳卒中治療における人工知能画像診断支援の効果に関する前向き観察研究
カテゴリ:手術支援
公開日:2026年2月19日
タイトル:Artificial intelligence imaging decision support for acute stroke treatment in England: a prospective observational study.
雑誌名:Lancet Digit Health. 2025 Dec; 7(12): 100927.
概 要:
この研究は、イングランドにおける急性脳卒中患者のための血管内治療に対する人工知能(AI)画像診断ソフトウェアの効果を評価することを目的としています。データは、イングランドの国民保健サービス(NHS)の脳卒中ユニットから収集され、2019年から2023年までの間に急性脳卒中で入院した患者の情報が含まれています。26の病院でAIソフトウェア(Brainomix 360 Stroke)が導入された後、血管内血栓除去術の実施率が有意に向上したことが示されました。
方 法:
この前向き観察研究では、NHSの脳卒中ユニットからのデータを使用し、急性脳卒中で入院した16歳以上の患者の情報を収集しました。血管内血栓除去術の実施率と病院間の転送時間を評価し、AIソフトウェア導入前後での変化を比較しました。主要評価指標は、血管内血栓除去術を受けた脳卒中患者の割合です。
結 果:
2019年から2023年の間に、452,952人の脳卒中患者が107の病院に入院しました。評価サイトでは、AIソフトウェア導入前の血管内血栓除去術率は2.3%から導入後は4.6%に増加し、相対的に100%の増加が見られました。AIソフトウェアを使用した患者は、使用しなかった患者に比べて血管内血栓除去術を受ける可能性が1.57倍高いことが示されました。
結 論:
AI画像診断ソフトウェアは、イングランドのNHSにおいて血管内血栓除去術の実施率を向上させることが確認されました。この結果は、脳卒中患者の管理におけるAI画像診断ソフトウェアの定期的な使用を支持するものです。