MEDICINE & AI

臨床教育者のデジタル能力の探求:フレームワークに基づく質的研究

カテゴリ:医療現場の業務効率化

公開日:2026年2月19日

タイトル:Exploring the digital competencies of clinical educators: a framework-based qualitative study. 雑誌名:BMC Med Educ. 2025 Dec 05; 26(1): 55. doi: 10.1186/s12909-025-08389-9. Epub 2025 Dec 05. 概 要: この研究は、デジタル変革が医療教育に与える影響を探求し、臨床教育者がデジタルツールを教育や実践に統合する方法を明らかにすることを目的としています。DigCompEdu、DigHealthCom、UNESCOのAI能力フレームワークを用いて、教育者のデジタル能力の強みとギャップを検討しました。結果として、教育者はコミュニケーションにおいては自信を持っているものの、リソース作成やデータリテラシー、学生の関与においては不足が見られました。 方 法: 質的探求研究として、半構造化インタビューを実施しました。公立および私立の機関からの臨床教育者と基礎科学教育者を対象に、DigCompEdu、DigHealthCom、UNESCO AI能力フレームワークに基づいた質問を行い、教育者が使用するデジタルリソースの種類やそれらを教育や患者ケアに適用する自信を調査しました。テーマ分析により、5つの主要テーマが特定され、デジタル教育法、健康コミュニケーション、AIリテラシーの重要なギャップが明らかになりました。 結 果: 参加者は自信と能力にばらつきがありました。基礎科学教育者はLMSプラットフォームやインタラクティブアプリなどの構造化ツールの使用に自信を持っていましたが、臨床教育者はWhatsAppやPowerPoint、メールを使用する傾向があり、教育実践への統合が限られていました。特に学生の評価やエンパワーメントにおいては不足が見られました。 結 論: この研究は、医療教育者のデジタル能力の強みとギャップを明らかにしました。教育者はモバイルプラットフォームを通じたコミュニケーションには自信を持っていますが、リソース作成やデータリテラシー、学生の関与、AIなどの新興技術との相互作用においてはスキルが不足しています。基礎科学教育者は構造化されたデジタル教育においてより高い自信を示しましたが、臨床教育者は患者中心の文脈や教育への技術統合に苦労しています。この研究は、現在のデジタル能力フレームワークのギャップを強調し、臨床教育者としての教育者とケア提供者の二重の責任を認識し応答する包括的で臨床に基づいたモデルの必要性を提唱しています。