MEDICINE & AI

理学療法士のAI診断に対する態度:障壁、促進要因、臨床的影響

カテゴリ:医療現場の業務効率化

公開日:2026年2月19日

タイトル:Attitudes of physical therapists toward AI diagnostics: barriers, enablers, and clinical implications. 雑誌名:BMC Med Educ. 2025 Nov 24; 25(1): 1751. doi: 10.1186/s12909-025-08361-7. Epub 2025 Nov 24. 概 要: 本研究は、サウジアラビアの理学療法士27名を対象に、AIを活用した診断ツールに対する認識を探求し、採用に影響を与える主要な要因を特定しました。理学療法は、手技的評価と個別の臨床推論に依存しているため、AIの導入には特有の課題があります。参加者の37%はAIの診断精度向上や治療計画の改善を期待する一方で、44%は患者データのプライバシーや文化的配慮に関する倫理的懸念を示しました。52%はコストや時間、スペースの制約を障壁として挙げ、33%は構造化された研修の必要性を強調しました。全体として、参加者はAIを臨床判断の補完的なツールと見なしていました。 方 法: 本研究は、サウジアラビアの多様な臨床環境と専門分野を代表する27名のライセンスを持つ理学療法士に対して半構造化インタビューを実施しました。得られたトランスクリプトはテーマ別に分析され、AI統合に関する認識、障壁、促進要因を把握しました。 結 果: 参加者は63%が女性で、平均年齢は29歳(範囲24-38歳)、臨床経験は1-7年以上でした。AIの診断精度向上や治療計画の改善を期待する意見が37%あり、26%は過度の依存に対する懸念を示しました。44%が患者データのプライバシーを、19%が女性患者ケアにおける文化的配慮を挙げ、52%がコストや時間、スペースの制約を障壁として認識しました。また、33%が構造化された研修の必要性を訴えました。 結 論: サウジアラビアの理学療法士は、AIを活用した診断ツールの潜在的な利点を認識しつつも、倫理的、教育的、制度的な課題に対して慎重な姿勢を示しています。障壁を克服するためには、構造化された研修や倫理ガイドライン、支援政策が必要です。